2005年06月29日

文房四宝、何を選ぶか。


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先日、文房四宝について、どう選べばよいかという記事のトラックバックを戴きました。
この話題は、当方にとっても、大きな課題。書に限らず、モノを創る方々にとっての道具選びは、自分の臨む創作を形にする為にも、試行錯誤し乍ら、会得しているのではないかと思います。

道具に関しての、目利きの問題等はやはり経験を積まねばならないのでせう。
当方が書道を始めたばかりの時、柔らかい羊毛の筆はすぐには使いこなせず、持っていても、宝の持ち腐れと思っていたこともあります。
馬毛の混じっている兼毫筆のほうが楽だから、と羊毛筆から逃げ腰になっていた時期もありましたが、運筆の経験を積むうちに、今では柔軟な線が創りやすいから、手放せない、、となるワケです。

また、その羊毛筆の中でも、毛の長さで千差万別。毛の質や、長さによって、また、淡墨を用いるか、濃墨を用いるかによって、その作品づくりに合う筆は全く異なってきます。この条件にはこの筆で、紙を変えてみるとこうなる、、等と自分なりに開拓していく、これも、創作の醍醐味なのではないかと思います。使い古した小筆をわざと潰して使ってみたりすることもありますが、是も意外と面白い。

計算上ではこうなる、、と思っていても、実際にはそうは問屋が卸さなかったと云うコトもあるでせうし、意外な道具を用いてみて、偶然にも面白い表現が生まれる、、ということもあるでせう。

同じ筆、同じ紙を使っても、何故か出来上がった状態の墨色が全く違うということは、よくよくあることです。他の方が使ったら、またまたさらに新しい墨色が表現されるのでせう。

実際に自分の懐から絞り出して、色々と使ってみて、覚えて行くものなのかな、、と思います。必ずしも、価格のするもの、質の好いものでないとされなりの作品が生まれない、と云うワケではないと思います。ただ、やはり経験を多く積まれた職人さんの腕による良質の道具を使うことにより、物を大切にし、道具を自分の身体の一部となるまで書き込むことを覚え、自分ならではの作品が生まれることが多いのではないかと思います。

因みに、先日、かなりの書歴をお持ちの先生が、選ぶ上で重要視するのは紙、墨、筆、硯の順かなと仰っておりました。

惚れ込める道具に出逢えるというのも、作家としての力量に繋がるのではないかと、、時に思います。何が佳いのか、自分の力を引き出せる道具か、と見極める力とでも云いますか、、

当方も、そうなりたいのですが、現実はなかなか難しひ、、のであり升:笑

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posted by ろゆふ at 00:41| Comment(13) | TrackBack(4) | 文房四宝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ろゆふさん、こんにちは。
先日といってもずいぶん前ですが、ドキュメンタリー番組で
高校生の書の甲子園なる物を特集してまして、名門の書道部が紹介されていて興味深くみてました。
ほとんど、女の子ばかりなんですが、体育会系で面白かったです。道具を大切にしているところが印象的でした。
Posted by なかむら at 2005年06月29日 10:04
道具についての考察は永遠に答えが出ないテーマの一つですね。
ろゆふさんが仰られているように、道具との出会いというものは、まさに「一期一会」なのかも知れず、それぞれの書歴や思い入れの深さ、懐具合やこだわりの強さなどによって、手にすることができる道具の種類と数に大きな違いが出てくるのだと思います。
また、書道の道具はほとんどが自然の素材を用いて作られていますから、決して無駄にすることなく、感謝しながら使いたいものです。

↑でなかむら様が書かれているのは、愛媛の三島高校を取り上げた番組ですね。
たまたま自分も見ることができましたが、10代であそこまで書に打ち込めることができるのは本当に幸せだなと思いました。
Posted by 觀山 at 2005年06月29日 11:28
>なかむらさま

やふこそやふこそ。
書の甲子園、今年で14回目となる高校生対象の公募展ですね。
ドキュメンタリーを放映していたことは存じ上げませんでした。見たかったですねイ。
学生時分に打ち込めるものがあるということは、素晴らしいですよね、、当方はアルバイト三昧でしたから、今思うともう少し他にすることもあっただろーにと思いますが:笑
Posted by ろゆふ at 2005年06月29日 13:08
>觀山さま

いらっさひませ。
道具との出逢いは「一期一会」、然りですね。
実際に購入しても、自分自身との相性の問題もあり、どこまで、使いこなせるか、道具を活かせるかということも、ありますね。概して思うのですが、最初にピンときた道具に関しては、後々までお気に入りとなって、手放せなくなることが多いやふな。道具との好い関係が、自然で魅力的な作品を産み出す要因のひとつなのでせう。

高校生の時から書道文化に通じているということは、大きな財産になりますね。将来なにかしらの基盤になり、大きな飛躍を遂げて欲しいです。
Posted by ろゆふ at 2005年06月29日 13:29
あったか、こめんとありがとう。エーーっかわ好い好い顔の筆達。それに完璧に綺麗だ!さすが、流しの絵描きとちがいますなー。なんだかぜんぶ使ってみたい。道具との出会いかーそうだね、これはその人の感性で作品の表情が変わるよね。硬い、柔らかい、にじみのこのみやら。雑誌で読んだ有名な先生の助言は紙を安物を使うなでした。筆と和紙のふれあう呼吸がまるっきしちがうからと、、、。確かに好い紙は向こうから話しかけてくるようです、さーさー一緒にいいものつくりましょう!って。ちなみに小僧今使ってる半紙100枚200円。安うーーーーーっ!!!たまに35枚550円も。がはははは。
Posted by 小僧 at 2005年06月29日 18:37
ろゆふさん、ランキングアップおめでとう御座います。ついでに、この場をお借りしてすみません。
小僧 さまへ、
ちょっと覗かせていただきました。

非常に興味津々なのですが、どこから入ればゆっくりと見学できますか。
当方ブログ、ネット共に初心者につき御教示ください。
Posted by 中年のつぶやき at 2005年06月29日 20:50
>小僧はま

いーらっさひませ。
最近、小僧はまの頁が動いていらっしゃるので、御機嫌のみがあんです。

筆はなにせ銭出したモノばかりなので:笑、必死に洗い升。
バケツに水貼って漬けておいて、仕上げにちょろちょろ水道水で毛の根元には墨を出来る限り残さないよーに、と。毛も割れにくくなりますねイ。
使い心地はやはり好いですねい。羊毛ものが多いのですが、かなり遊びます。時に遊ばれます。

やはりツボとなりますのは「紙」ですねイ。と云いつつ、当方も練習、草稿用の半紙は千枚で1,200円でありますね。安ひーーーー、がはーーーー。
Posted by ろゆふ at 2005年06月29日 21:34
>つぶやきさま

やふこそやふこそ。
つぶやきさまの健筆、益々盛んな御様子、
毎日拝見致しておりますー。

らんきんぐ、いつも有難う御座います。
皆様の御蔭様で、なんとか持ち堪えてオリマス。
今後とも何卒宜しくデス。

小僧さまのブログですが、
当頁右サイドのあーと・文芸リンクの
『赤い部屋 /裸婦と顔だけドロ−イング集』をクリツクしてみて下さい。粋な御作品に圧倒されまするよ。
小僧はまの版画、ドローイングは白眉モノです。当方大ふぁん。是非ご鑑賞アレ。
Posted by ろゆふ at 2005年06月29日 21:44
表現者と道具。
ちなみに詩を書くときには、
手書きで書きなぐってから、PC入力するのと、
直接 PC入力するのではなんとなく違う気がします、いきの良さが。
Posted by いずみ at 2005年06月30日 05:03
>いずみさま

嗚呼、一度伺ってみたいことでした。
手書きで詩を「書きなぐる」か、ぱそこんへのキーボード入力かでは感覚的に違うでせうから、興味がありました。
言葉を紡ぐ中の作業、やはり意気の良さは違ってくるのではないかと思います。
当方は何か言葉探しの際には、悪戯書きの如く、鉛筆でも、筆でも動かしていないと、なかなか表に出てこないです。
このぶろぐの綴りは直接キーボードへ、なので時間が掛かって仕方ありません:笑
Posted by ろゆふ at 2005年06月30日 09:19
 ろゆふサン、御晩です。其方暑気シヨキにて腰曲ゲ御見舞申し上げマス。シヨキシヨキ。
 いやはや美しい御道具ですなー。うつとりと致し升。ふはふはとやはらかさふ。
 コドモの頃の御習字では御道具はビニロン製の御習字凾に一揃ひ入つて居ましたが、糊で固められたかちんこちんの新しい筆は穂先半分だけを解き、先つちよデ書かされた記憶が有り升。コドモには筆捌きが難しいからでせうか。
 紙、墨、筆、硯、、版畫で云うならば、紙、木、刀、バレン、、でせうかね。御道具、大切にしなければイケマセンな。耳がイタヒ(笑)。
Posted by 眞流 at 2005年07月01日 00:57
>眞流さま

やふこそシヨキシヨキ。
けふは梅雨空にて、今ノ処ナントカ涼んでオリマス。蝦夷のお空は如何カナ。

筆の穂先半分を解して使用しますは、書道の習い始め、筆にまだ慣れていない時分にも同様に致しまする。
書道はまづ楷書から学ぶモノですが、当方も最初は穂の半分まで解した筆で学びました。やはり慣れぬ迄は筆のほにょほにょ動きに翻弄されますナ。

版畫の道具についても、色々と御話を伺いたいモノであります。同様の道具として紙が御座ゐますが、書と版畫では、また違いますねイ。版畫の視点からの紙選びが、意外な点で書する場合の新しい発見ともなりませう。真顔な話題ですな、いひひ。
Posted by ろゆふ at 2005年07月01日 11:26
アルバイトはじめました(ノ゚Д゚)ノシ♂ http://www.e29.mobi/
Posted by ありません at 2012年02月16日 23:05
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