2005年06月01日

墨閑話 其乃参

職人さんが手塩にかけ、形となった時点から絶えず呼吸を繰り返し、日々微妙な変化を経て行く墨。新しいものと年月の経た古いものとでは、墨色も書き味もそれぞれに異なります。

サテ、古墨とは?

墨は外気温により、膠の粘度が変化していき、煤を分散させる力が弱まっていくことにより、落ち着いた状態となると云われています。ですから、コノ温度、湿度がかなり墨の状態に影響するコトになります。

古墨は果たして何年もののことを云ふのか、一概に云えないのが此の点にあるやふです。因みに湿度100%、気温30度以上の環境下では、墨は一ヶ月持たないさふ。対して、土蔵等の気温、湿度が低い処等で保存すると、数百年持つと云われています。

それぞれの墨がどのやふな環境のもと、過ごしてきたかは異なりますが、ある程度湿度の少ない場所で桐箱へ納めて管理してきた墨に関しては、製造されてから10年以上を経たものを、古墨と見なすやふです。

この膠>蛋白質の分解作用がモノを申しているとか。現在では、良質の膠に入手が困難らしく、墨づくりは益々困難を極めている、と墨屋サンから伺いました。

この墨を使う時に必ず注意したいコト。

墨は磨ったらすぐにテッシュ等で磨り口を拭いて水分を取り除きませう。

コレをしないと磨り口からヒビが入ってきます。割れやすくなり、墨の持ちも悪くなります。

それにしても、年々温暖化で気温が上昇している中で、はたまた現代家屋で墨を佳い状態で保存するコトは、至難の業かもしれませぬ。夏場、当方は墨をオートドライボツクスに入れるやふにしてオリマス。せめてものの湿度への抵抗。


デハ、更に續ク。



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posted by ろゆふ at 10:46| Comment(3) | TrackBack(0) | 文房四宝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「古墨」について、私は不勉強なんですが、一説には40年とか50年経ってないと、「古墨」とは呼ばない!なんて話を聞いた事があります。

それはさて置き、私のHP更新しました。(しつこい?!)
不人気HPだもんで、PRさせてちょ!
Posted by 景牙 at 2005年06月01日 19:49
>木庭さま

古墨の年数については、以前御話を伺った某墨製造関係の方が仰っていたコトで、墨によってそれぞれ微妙な違いがあるし、基準を付けづらいものらしいです。実際に製造15年程で「古墨」となって販売されているものは時々見かけます。
併し乍ら、40〜50年の墨はやはりひと味もふた味も違いますよねイ。

水無月更新、お疲れさまです。流石、素早ひー。伺い升ねイ。
Posted by ろゆふ at 2005年06月02日 01:16
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Posted by �������N���g���X�G����� at 2011年09月26日 10:20
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